世界はこんな色をしてたのか。

転妻アラサー専業主婦が日々を面白がる。結婚6年目。結婚準備→新婚→夫婦2人暮らし→保育士資格取得→娘出産、とその時々で自分の中でホットな話題を書いています。

妊娠・出産がテーマの小説・漫画。妊娠中の読書にオススメ!

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ごきげんよう。

桜餅こと、桜田餅子です。

 

初めて「妊婦」として過ごしたトツキトオカ。

キラキラした雑誌から情報を得るのにちょっと疲れた時、自分と似た境遇の「どこかのだれか」の物語に飢えていました。

同じ時期を過ごした方のエッセイを貪るように読みました。

www.clayhand.online

 

今回は完全「フィクション」編。マタニティ期に読んで良かったオススメの小説や漫画を紹介します!

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1 つるかめ助産院

定番といえる一冊かも?

傷ついた女性がふらりととある島に行き、出会った助産院とそこで過ごす人々。

身体を動かして心を動かしていくことで、少しずつ癒されて、そして出産へ。

 

出てくる人があまりに優しくて、素直で、正直ちょっと(ファンタジーだな・・・)と思ってしまうのだけど。でも、こんな助産院があったら素敵だなぁと思う。

体の中で凄いことが起こってるこの期間を、ひたすら自分に向き合って大事に過ごしたいなぁ・・・!と読後素直に思えた一冊!!

2 予定日はジミーペイジ

妊娠発覚後から出産に挑むまでが日記形式で書かれた小説。

とはいえ日記形式なのでかなりエッセイぽい。角田さんいわく、実際刊行後、実話エッセイだと勘違いした知り合いの方から多くの連絡をいただいたのだそう。笑

 

なにか感動させる出来事がある訳でも、涙を誘う文章がある訳でもないのに、不思議とところどころでゾクッとしてジーンとしてしまった。なんなんだろう・・・。共鳴するような感覚なのかな。「あ、いますごく大事なことを言われている気がする・・・」と水を飲むように食い入って読んだ部分がたくさんあった。

 

主人公は割と適当人間で、体の中に命がいる実感を持てなかったり、プレママ講座に参加して宗教めいた瞑想をさせられて逃げ出したくなったり(共感の嵐!笑)と、「真面目な妊婦」では決してない。だけど、ひとつひとつのことを納得するまでしっかり深く考えてて、それってお腹の子や旦那さんへの「愛」だなぁって思う。少なくとも、なんとなくマタニティヨガをやったり瞑想めいたことをして満足しているような人達より物凄く本物の「愛」を感じた。

たまに出てくる恍けた旦那さんも良い!!これもまた適当だけど、ちゃんと愛だった。

3 逃げるは恥だが役に立つ

連ドラになった部分まででいったん最終回で終わってるんだけど、みくり妊娠・出産編として続編(10巻~)が出ているので超絶おすすめ!

逃げ恥は人の心のフワフワ・モヤモヤした見えない部分を社会制度等の目に見えるものを通して可視化してくれるから好きだ!あと登場人物がみんな思いやりがあって嘘が無くて心情変化に納得感を持って読める所!!

 

妊婦って大変、育児って大変、社会制度は整ってない、社会の理解が無い~~~・・・で終わるんじゃなくて、「男性ノリの強要」「男性のプライド」のあたりにスポットを当てたのもめっちゃよかった!画期的なルールを設定した新沼田会も!!よかった!!

 

後書きによると、ドラマ脚本の野木さんの猛プッシュで続編を書かれたそう。綿密な取材が凄い。漫画家の海野さんは出産経験が無いそうだけど、全然違和感がなかった・・・妊娠中の実感を詰め込んだとしか思えない、当事者感のあるお話だった。

 

そのうちドラマでもシーズン2になるんだろうなぁ~と思ってたら、2021年正月にまさかの2時間スペシャルで全部消化されちまった!嬉しいような悲しいような・・・。

 

いや、でも、やっぱり、詰め込み感があったよー・・・コロナ禍も通して新たな訴えも表現してたのも良かった、良かったんだけどー・・・・あの正月スペシャルのみくり性格悪すぎなかった!?悪阻なのは分かるけど、宅配受け取れず、部屋は荒れて、「でも体調良くなってきた!」って笑顔で、、、具合悪いフリしろとは言わないけどさ、思いやりなさすぎない!?自分の思うとおりに突き進んでる感じが・・・。

平正さんもさ、「手伝う」とか言うタイプじゃないじゃん・・・事前連絡なしに届け物とか・・・そんな頭悪いことしないじゃん・・・2時間に収めるための説明調のセリフや行動がいちいち辛かった。。。

脚本は悪くない・・・すべては2時間に収めようとしたせい。

1クールで見たかったよー泣。

4 君に会えたらなんて言おう

 1話=ひと月で全十話。あっさり読める漫画。息抜きにサーッとよんで「そうそう!」って思うのがちょうど良い。

生モノが食べられない辛さ、パートナーが他人事のように見える淋しさ、早く会いたいけどもう少し”私の世界”でいたい気持ち・・・。

全部がリアル。出産した後読み返したら、マタニティ期の、忘れるわけないと思ってた色んな出来事や色んな感情がグワァッてよみがえって泣きそうになった。

 

私は君に会えたらなんて言おうかな・・・と考えながら読んでたけど(「よろしくね」とかかな・・・などと考えていた)、たしか「いたんだね・・・」と言った気がする。本当に人型になって生きてたんだねぇ、と思ったなぁ。

 

妊婦さんより、「妊婦だった」人に響くのかも。おすすめ!